松山赤十字病院(愛媛県松山市文京町)の医師による「がんに関する市民公開講座」が5日、同市湊町5丁目のいよてつ高島屋であり、市民約200人が肺がんの基礎知識や予防法などを学んだ。
 呼吸器内科の浜口直彦副部長は、肺がん予防と喫煙について解説した。厚労省の人口動態統計などによると、国内のがんによる死亡で最も多いのは肺がんで、年間死亡者数は7万人以上。その原因の第1位がたばこで、がん研究振興財団が提唱する「がんを防ぐための新12か条」にも、たばこは吸わないなどの項目が挙げられていると指摘し、「早期診断のためにも、がん検診を受けてほしい」と呼びかけた。
 放射線治療や抗がん剤による化学療法など肺がんの主な治療の中で、呼吸器外科の伊藤謙作副部長は外科治療の利点として、根治の可能性が期待できることや全身への副作用がないことを挙げた。